行方不明
2002年9月10日雨模様の夜空
淡く薄紅を刷いて
地上の光を反射して鈍く
微粒子の漂う大気の向うで
月の輪郭が刳り抜かれてる
彼方から彼方まで満ちている風
打ち寄せてくる中を、真っ直ぐに歩く
常夜灯は、白い点線で電力の流れを示して
佇んでいる
置き去りにしてきた感情にも似て
闇を持たない雨の夜空を通り過ぎて行く
辿り着けない事は解かっている
月の曇った眼差しは気に留めない
その下の光に名が無くとも
そして
その下の命に振り仰ぐ痛みが無くとも
淡く薄紅を刷いて
地上の光を反射して鈍く
微粒子の漂う大気の向うで
月の輪郭が刳り抜かれてる
彼方から彼方まで満ちている風
打ち寄せてくる中を、真っ直ぐに歩く
常夜灯は、白い点線で電力の流れを示して
佇んでいる
置き去りにしてきた感情にも似て
闇を持たない雨の夜空を通り過ぎて行く
辿り着けない事は解かっている
月の曇った眼差しは気に留めない
その下の光に名が無くとも
そして
その下の命に振り仰ぐ痛みが無くとも
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