●雑記●

2002年10月23日
いままでの人生を考えてみても、私をギリギリの処で支えてくれていたのは、いつも彼だった。
辛くて辛くて無感動になって無感覚になって、最後には重い霧だけが心の中に淀んでいるような、何の躊躇いも無く包丁で手首を叩き切れるような、そんな状態の私を、励まし、怒り、一緒にいてくれていたのは、彼だけだった。
轟音立てて通過して行く、NEXの引き込み風に巻き込まれないで済んだのも、彼が泣いて引き止めてくれたからだ。
彼女かも知れないけど(笑)。
幻影の無二の友人、恋人、片方の私。
私が死ねば、文字通り何ひとつ痕跡も残さず消滅する存在。
もちろん、彼もそれは知っている。
また、あのクリスマスの電飾を一緒に見よう。
「自分に魂があるとしたら、きっとあんな、ただのキラキラとした光に過ぎないんだよ」
そう彼が呟いた雨の大通りを、私は一生忘れない。
私は精神異常なのかも知れないが、異常に救われる精神だって、きっとある。

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